映画『KOKORO』公式サイト 監督インタビュー

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  • 監督インタビュー

    • 原作となる小説がありますが、監督がこの物語に惹かれた理由をおしえてください。
      私はずっと日本に映画を撮りに行きたいと願っていました、というのも日本の文化や、書道など日本の古き芸術の視覚的なアプローチにとても魅了されてきたのです。茂幸雄さん(ダイスケのモデルとなった方)の話を聞いた時、とても映画にぴったりなキャラクターだと感じました。ちょうど同じ頃、オリヴィエ・アダムの「Le Cœur Régulier」というフランス小説を読みました。茂幸雄さんの人生について、フランス人女性の視点で語られた小説でした。それは西洋の女性監督である私にとって、完璧な視点だったのです。それで、この本を脚色しようと決めたのです。
    • 日本での撮影の思い出、日本の印象を教えてください。
      素敵な思い出しかありません。日本のキャスト、スタッフとの撮影は素晴らしい経験でした。ほとんどのシーンを隠岐の島で撮影しました。美しく遠く離れた場所で、地元の方々もとても温かく歓迎してくださり、自然と古き良き日本をとても近くに感じながら過ごすことができました。素晴らしいキャスト陣のコラボレーションは見事でした。どのキャストもとても集中してくれました。スタッフもそうです。文化や言葉の壁を超えて、美しい映画を作るというただ一つのゴールに全員が向かっていました。
    • 國村隼さんの起用理由と、撮影を通して感じた彼の魅力を教えてください。
      Jun Kunimuraはミラクルです!國村さんがたくさんの作品に出られている名優であることは知っていました。そして初めてお会いした時、國村さんと私の間に流れる何か美しい関係を感じたのです。私にとって、俳優たちと良い人間関係を築くことはとても大切です。國村さんは素晴らしい方です。とても思いやりがあって、ひたむきです。とても深く思慮深くもあるのですが、微笑んだ瞬間、突然子供のようにかわいらしくもなるのです!パーフェクトなダイスケがそこにいました。一緒にお仕事することができて本当に光栄です。

    • キャラクターの背景も台詞も最小限に抑えた構成でしたが、それはあなたのスタイルですか?
      画がすばらしい感情を連れてきてくれるという考えを信じています。また、私は沈黙の力も信じています。時に、適切な音や音響効果とともに映し出される画は1000の言葉よりも私たちに語りかけることがあります。それが、映画作りの挑戦の美しさではないでしょうか。
    • 一番印象に残っているシーンがあれば教えてください。
      この質問に答えるのは大変難しいです、というのもどのシーンにも同じ重要性を私は感じています。それぞれのシーンは全体の一部分なのです。ストーリーの断片を生み出し、感情的な旅を作り上げていく。私は映画の中の全てのシーンと全てのキャラクターを愛しています。でも、観客の反応にはとても興味があります。それぞれ好きなシーンというのは、国によって本当に意見が分かれるので、ぜひお伺いしたいです。
    • 日本公開にあたり、日本の観客へメッセージをお願いします。
      日本の観客にとっても共感をもてる本物の映画にすることを、とても意識しました。文化の違いを感じることもあるかもしれませんが、日本のスピリットに誠実でありたいと願っています。なぜなら、私は日本のスピリットにとても影響をうけているのですから!
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